1959年──
アメリカ車のデザインが最も空へと伸びていた年。
鋭く突き出したテールフィン。
クロームが眩しく光り、夜道を切り裂くバレット型のテールランプ。
エルヴィスが歌い、宇宙開発が現実になりつつあったこの時代、
アメリカ車たちは未来を信じ、夢そのものを金属とガソリンで形にしていた。
あの時代をもう一度、細部まで正確に見つめ直す。
それが、このプロジェクトの出発点です。
🔧 1959年に生まれたすべてのアメ車を、正しく記録するために
このアーカイブでは、1959年にアメリカで走っていたすべてのクルマを、
1ブランドずつ・1モデルずつ、丁寧に解説していきます。
まずはシボレーからスタート。
さらに順次、以下のブランドへ展開予定:
-
キャデラック(Series 62 / De Ville / Eldorado / Fleetwood など)
-
フォード(フェアレーン/ギャラクシー/スカイライナー)
-
コルベット(C1最終型)
-
サンダーバード(スクエアバード時代)
-
パッカード(ブランド末期の奇跡)
-
ランブラー(当時の知る人ぞ知るベストセラー)
🧠 なぜ1959年なのか?
理由はひとつ。
1959年こそが、“アメリカ車という文化”の頂点であり、転換点だから。
戦後の繁栄を経て、全メーカーが“もっと未来へ、もっと豪華に”を追い求めた集大成の年。
この年以降、アメリカ車は安全・燃費・コストを重視した現実路線へと舵を切っていく。
1959年は、スタイルの最終進化形であり、浪漫の終着点でもある。
だからこそ今、正確に記録する価値がある。
🔍 本アーカイブで重視するポイント
すべての記事は、以下の視点で構成します:
-
モデルごとのグレード構成・ボディバリエーション
-
外装デザインとトリム差異のディテール
-
内装仕様・装備内容の違い
-
搭載エンジン/トランスミッションの展開
-
新車価格/当時の販売台数/現在の市場価値
-
現存個体で見られる“仕様ブレ”や判別ポイント
さらに可能な限り、現車写真・当時のカタログ資料・工場コード(Fisher Body Plate)情報などを活用して、
**“コレクターにも通用する水準の精度”**でお届けします。
🚀 最初の特集は「1959年のキャデラック」から!
4月からは、59キャデの代表モデルたちを連続で特集:
-
De VilleとSeries 62の違いとは?
-
Eldorado三兄弟(ビアリッツ/セビル/ブロアム)の真価
-
サイクロンという夢のプロトタイプ
-
映画に登場したピンクキャデの正体
-
59キャデのシートで作ったソファ!?
-
デ・ヴィル・ピックアップトラック(本当に存在したカスタム車)
“ここまでやるか”というレベルで、
1959年のキャデラックを語り尽くす1週間から始まります。
📣 最後に:このブログの目的は、記録です。
このブログは、「個人的な趣味語り」ではありません。
1959年という年に、どんなアメリカ車が、どんな姿で存在していたのか。
それを可能な限り正確に、丁寧に記録するアーカイブプロジェクトです。
未来の誰かが「59年のアメリカ車ってどうだったんだろう?」と検索したとき、
この場所に来ればすべてがわかる。そんな場所を目指します。
さあ、1959年へ旅立ちましょう。
テールフィンがまだ、未来を指していた時代へ──