🔷 1. エルドラド・ビアリッツとは?
1959年型キャデラック・エルドラド・ビアリッツ(Eldorado Biarritz)は、まさにアメリカ車史上の象徴的存在です。
キャデラックが誇るエルドラド三兄弟のうち、唯一のコンバーチブルモデルであり、最大級のフィンとクローム、そして豪華装備を詰め込んだ「走るジュエリーボックス」。
「これぞアメリカンラグジュアリー」というイメージの原点が、この1台に凝縮されています。
📏 2. サイズとスタイル
項目 | 数値・特徴 |
---|---|
全長 | 約5,700mm |
ホイールベース | 130インチ(約3,300mm) |
乗車定員 | 6人 |
ドア枚数 | 2ドア |
ボディ形状 | コンバーチブル(ソフトトップ) |
- ✅ 最大級のテールフィンを持つ象徴モデル
- ✅ ソフトトップは電動開閉式、トノカバー付き
- ✅ ルーフ収納時のラインも美しく、横からのプロポーションが秀逸
🎨 3. 外装と特徴的なデザイン
- 最大級のテールフィンとロケット型テールランプ
- クロームトリムが贅沢に配され、サイドモールには“Eldorado”の刻印
- ビアリッツ専用モールディングによりシリーズ62とは明確に差別化
- 20色以上のボディカラーと内装カスタム可能
🛋 4. 内装と装備|ラグジュアリーの真骨頂
- 🪑 レザー仕立ての6人乗りベンチシート(色指定可)
- 📻 Signal-Seekingラジオ、オートアンテナ、パワートランク
- 🎛 パワーシート、パワーウィンドウ、オートヘッドライト
- 🪞 メッキ×カラーパネルの美しいインパネ
- 🔇 静音性も高く、コンバーチブルとは思えない快適性
⚙️ 5. パワートレインと走行性能
- エンジン:390cu.in V8(6.4L)
- 出力:345hp(Tri-Power標準)
- ミッション:Hydra-Matic 4速AT
- 🌀 走行は快適性と直進安定性重視のラグジュアリー設定
- 💨 力強く優雅な加速フィールが魅力
💰 6. 当時の価格と生産台数
モデル | 価格(USD) | 生産台数 |
---|---|---|
Eldorado Biarritz | $7,401 | 11,130台 |
- ✅ 三兄弟では最多生産だが、それでも“高嶺の花”の存在
- ✅ コンバーチブルゆえ、現存台数には大きなバラつきあり
📈 7. 2025年 クラシック市場の相場
状態 | 参考価格(USD) |
---|---|
良好 | $100,000〜140,000 |
極上・レストア済 | $180,000〜240,000 |
純正・特注カラー個体 | $300,000超 |
🎯 ポイント:
- 世界的に「アメリカ車の象徴」として認知
- 映画や広告への登場も多数、“59キャデ”=この車の印象が強い
- レストモッドやレプリカも多く、購入時は要チェック
🧭 他のエルドラドとの違い
モデル | 特徴 |
---|---|
セビル | 2ドアハードトップ/345hp・通好み |
ブロアム | 4ドアハードトップ/315hp・イタリア製特注ボディ |
ビアリッツ | コンバーチブル/345hp・華やかさの象徴 |
🏁 まとめ|“アメリカ車の象徴”がここにある
1959年型キャデラック・エルドラド・ビアリッツは、ただのコンバーチブルではなく、“アメリカの黄金時代”そのものを象徴する存在です。
眩しいクローム、そびえ立つフィン、堂々たるサイズ、そして贅沢な装備──
そのすべてが完璧なバランスで1台に詰め込まれています。
だからこそ、今も世界中のファンを惹きつけてやまないのです。