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1959年型キャデラック・エルドラド三兄弟 徹底比較ガイド(ビアリッツ/セビル/ブロアム)

🔷 はじめに|“エルドラド三兄弟”とは何か?

1959年、キャデラックが展開したエルドラドブランドには、個性豊かな3つのモデルが存在しました。
それが以下の「エルドラド三兄弟」です。

同じ「エルドラド」の名を冠しながら、ボディ形状も価格帯も全く異なるこの三兄弟。
この記事では、それぞれの違いと魅力を徹底的に比較・解説します!

📊 比較早見表|3モデルのスペックと特徴

モデル名 ビアリッツ セビル ブロアム
ボディタイプ コンバーチブル(ソフトトップ) 2ドアハードトップ 4ドアハードトップピニンファリーナ製)
エンジン 390 V8 / 345hp(Tri-Power) 390 V8 / 345hp(Tri-Power) 390 V8 / 315hp
ミッション Hydra-Matic 4速AT Hydra-Matic 4速AT Hydra-Matic 4速AT
サスペンション コイル式 コイル式 エアライド(エアサス)
当時の価格 $7,401 $7,401 $13,075
生産台数 11,130台 2,100台 99台(1959年)
製造地 アメリカ本国 アメリカ本国 イタリア(ピニンファリーナ

📝 モデルごとの個性と魅力

🚘 ビアリッツ|エルドラドの「華」

  • 唯一のオープンモデル。電動ソフトトップ付き
  • 最大のテールフィンとクロームが眩しい
  • “走る宝石箱”と呼ばれる理由が見てわかる

🏁 セビル|通好みのスポーツラグジュアリー

  • ハードトップクーペとして優れたバランス
  • 実用性と個性の中間点
  • 生産台数が少なくコレクター評価も高め

🏛 ブロアム|異彩を放つ“幻のキャデラック”

  • ボディ製作はイタリアのピニンファリーナ
  • エアサス・バニティセットなど超豪華装備
  • 当時の価格はシリーズ62の約2倍

💡 どれが“あなたのエルドラド”?

  • 開放感 × 迫力 × ラグジュアリーが欲しい → ビアリッツ
  • 上質 × スポーティ × 通好みセビル
  • 唯一無二 × 超希少 × 工芸品ブロアム

どれも“正解”です。 むしろ、それぞれが1959年キャデラックの違う側面を象徴しているといえるでしょう。

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🏁 まとめ|三兄弟、それぞれが“頂点”だった

1959年のキャデラックは、ラグジュアリーカーの中でもひときわ輝いていました。
そしてエルドラド三兄弟は、それぞれが異なるアプローチで「頂点」を目指した車です。
コンバーチブル、クーペ、セダン──どの方向から見ても、59キャデは美しい。

本記事が、あなたの“推しエルドラド”を見つけるきっかけになれば幸いです。

 

🔜 次回は「1959年型キャデラック・コマーシャル・シャーシ」を徹底ガイドします!