🔹 ビスケインとは?
1959年型シボレー・ビスケインは、エントリーレベルのベースモデルとして登場しました。1958年型まで存在した**「デルレイ(Delray)」に代わるモデル**として先行され、価格を抑えたシンプルな設計ながら、十分な実用性を持つことが特徴でした。
ビスケインは、主にフリート(企業向け)や一般消費者向けの実用車として販売、豪華装備を持たない代わりに、信頼性の高いエンジンと簡素な作りが評価されました。
🚘ビスケインのラインナップ(シリーズ1100&1200)
1959年のビスケインは、搭載エンジンに対応して2つのシリーズが用意されました。
このシンプルなグレード分けにより、購入者は低燃費の直6モデルか、高出力のV8モデルを選択できました。
🛠️ビスケインのデザイン特徴
ビスケインは、シボレーの最も簡素なモデルでありながら、独自のデザイン要素を持っていました。
🔹ベルトモールディング
- 2レベルのベルトモールディング(前方に向かって細くなるデザイン)
- リアフェンダーの「下部コーブ問題」に接続するモールディング
🔹シンプルでスタイリッシュな装飾
- 他の上位モデル(ベルエア、インパラ)に比べて最も近いトリム
- メッキ装飾は基本的にグリル周辺とドアハンドルのみ
🔹共通のテールライト
- **1959年型ではインパラ・ベルエア・ビスケインの全グレードが「キャットアイ型デュアルテールライト」**を採用
🚙ボディバリエーション
1959年型ビスケインには、セダンとワゴンの2種類のボディバリエーションが用意されていました。
1️⃣セダン(2ドア&4ドア)
- 最も基本的なモデルであり、フリート向け(タクシーや企業用)にも人気があった
- 内装はシンプルで、ベンチシートを標準装備
2️⃣ステーションワゴン(ブルックウッド)
- ビスケインには、「ブルックウッド(Brookwood)」ワゴンが設定されていました
- 2ドアと4ドアのワゴンモデルがあり、ファミリーカーとしても利用されました
🔩ビスケインの標準装備
1959年型ビスケインは、エントリーモデルながら実用性の高い標準装備を備えていました。
✅リアフォームクッション(リアシート用)
✅電動ワイパー(マニュアルワイパーではなく電動式を標準装備)
✅V8エンジン搭載車にはオイルバスエアクリーナーを標準装備
📌ポイント:
当時のエントリーモデルでは、ワイパーが手動だったり、リアシートクッションがオプションだったりとまだ普及していませんでしたが、ビスケインではこれらが標準装備されていました。
📌 まとめ
1959年型シボレー・ビスケインは、豪華さよりも実用性を重視したエントリーモデルでした。
🔹 1958年のデルレイに代わる新シリーズとして登場
🔹シンプルなデザイン&かなりのボリューム装飾
🔹セダン&ワゴン(ブルックウッド)を展開
🔹直6エンジン(1100シリーズ)とV8エンジン(1200シリーズ)を設定
🔹ワイパーやリアフォームクッションが標準装備
このように、コストを抑えながらも実用性を確保した1959年型ビスケインは、当時のファミリー層やビジネスユースに最適なモデルでした。